日本では何かとギャンブルすることにマイナスのイメージがあり、基本的に刑法により禁止されています。しかし、そんな日本でも合法的に楽しめるギャンブルがあります。今回は何が合法ギャンブルに当たり、違法ギャンブルは何かを詳しく解説していきます。
合法ギャンブルとはどんなものがあるの?
公的部門が運営しているギャンブル、通称「公営ギャンブル」は合法的に日本で楽しむことができるギャンブルです。特殊法人や地方公共団体などの公的セクターによる施行が許可された賭け事を指します。公営ギャンブルに該当するのは以下の6つがあります。
- 競馬
- 競輪
- オートレース
- ボートレース(競艇)
- 宝くじ
- スポーツ振興くじ
さらに、パチンコやパチスロも「準公営ギャンブル」として捉えられており、ほぼ公営ギャンブルの一種として考えていただいて問題ありません。正確には「風俗業」なのですが、「三店方式」というものを使うことにより、法律上は問題ないようになっています。
違法ギャンブルとはどんなものがあるの?
逆に違法ギャンブルは、数えきれないくらいあり、刑法185~187条の「賭博・富くじに関する罪」に該当するもの全てのことを指します。代表的なものには以下の3つなどが違法ギャンブルに該当します。
- スポーツ賭博
- 賭け麻雀
- 闇カジノ
どのような処罰がありなぜ違法とされているのか、各賭け事について詳しく見ていきましょう。
スポーツ賭博
スポーツの勝敗にお金を掛けるスポーツ賭博は日本では違法になります。例えば、プロ野球の試合でどちらが勝つかにお金を賭けたりする行為です。また、選手がわざと負けて賭博関係者から金銭を受け取る「八百長」が行われる可能性もあるので、スポーツ賭博は法律で禁止されています。
八百長が行わるような試合が増えてくると、スポーツマンシップに則った試合が見れなくなり、スポーツ自体の魅力も無くなってしまいますね。
スポーツ賭博で逮捕されると初犯で、50万円以下の罰金または科料となります。しかし、常習性があるとされた場合は、3年以下の懲役刑のみ逮捕後、起訴されると実刑判決を受けて刑務所に入れられる可能性も十分にあるのです。
賭け麻雀
雀荘において知り合い同士で麻雀する際、1,000点あたり100円などとお金を賭けてやっていることがよくありますが、法律上では違法になります。わずかな額でもお金を賭けて麻雀をした段階でそれは刑法違反にあたります。
また、漫画などでよく見る「マンション麻雀」やフリー雀荘と呼ばれる「お金を賭けて麻雀をやるお店」も本当は違法であり、雀荘が経営できているのも警察がただ見逃しているからです。
こちらもスポーツ賭博と同じく単純賭博罪として50万円以下の罰金または科料となります。
闇カジノ
裏カジノとも呼ばれており、違法に行われているカジノのお店のことを示します。都内でも100店舗以上あると言われておりますが、もちろんお店側もお客さんも違法とされており、入店しただけでも摘発される危険性があります。
基本的に招待制となっていて、高級クラブのホステスや常連客から紹介されることが多いです。キャッチで客引きするケースもありますので、十分ご注意ください。
賭け麻雀などと違って、警察に見つかった場合は即逮捕され、執行猶予なしの実刑判決を受ける可能性が高いです。懲役半年から2年くらいの判決が多いです。
オンラインカジノとかは違法じゃないの?
オンラインカジノ(ネットカジノ)で賭博をする行為は違法じゃないのか?という点ですが、結論から申し上げますとオンラインカジノ自体は違法な賭博にあたりません。
なぜオンラインカジノ自体が違法ではないのか?と言いますと、オンラインカジノを運営している会社は「オンラインカジノが合法の国で運営されている」「運営ライセンスを取得している」この2つの条件をクリアしているため、個人でオンラインカジノを楽しむこと自体は違法にならないのです。
「オンラインカジノを合法化している国」は世界中で約200ヵ国あり、代表的な国で言えばカナダ、フランス、オーストラリア、香港などです。日本でもカジノ法案が通りましたので、今後はオンラインカジノが合法の国と同じようになる可能性があります。
「運営ライセンス」はどのように取得するのか?と言いますと、ライセンス発行国(政府)に審査を依頼し、その審査をクリアすれば取得することができます。運営ライセンスを発行する国ごとで審査基準にばらつきがありますが、信頼のおけるオンラインカジノ運営ライセンス発行国は下記の通りです。
- マルタ共和国
- マン島
- キュラソー島
- イギリス(UK)
- ジブラルタル
以上が特に審査の厳しいライセンス発行国とされています。「オンラインカジノで遊んでみたい!」と考えている方がいましたら、プレーを考えているカジノサイトがどのライセンス発行国で運営ライセンスを取得しているか?という部分をチェックしておきましょう!