三麻においてスピードは最も重要です。高い手を狙って手作りをしていても、相手に早く和了られたら意味がありません。それどころか、点棒が減ってしまいます。三麻は打点よりもスピードの方が成績が良くなるデータも実際にでています。
つまり、和了率を上げることが、成績を残せるようになることに結びついてきます。そこで今回は、和了率を向上させるために覚えておきたいコツについてご紹介していきたいと思います。
①リャンメンリーチ
三麻では基本的にリャンメンリーチをかけるように心がけましょう。例えば、このような手牌の場合を考えてみます。
ここから「白」がドラだからという理由で「三索」を切ってシャボでリーチする方もいらっしゃるかもしれません。もちろんトップ条件を満たすために打点が必要な場合など例外はありますが、平場では必ず「二索」を切ってリャンメンでリーチしましょう。
打点向上や出上がり率向上は狙わず山との勝負!という気持ちでリャンメン待ちにしてください。
②場況読み
読みというと、相手の待ち牌を予測する「待ち牌読み」は良く聞くと思います。実際、相手の危険牌を予測しビタ留めして自分が和了りきる、というのはかっこいいですが、三麻では特に必要ありません。
そもそも待ち牌を完全に当てることは、上級者でも不可能です。
では、三麻で必要な読みとはなにか?とうことですが、ズバリ「場況読み」です。
これは場の全体を見て、ピンズ・ソーズどちらで上がりやすいのかを考えたり、山に多くいそうな牌は何かというのを考えたりする技術です。例えば、下のような牌譜をご覧ください。
この場合、上家は序盤に「一索」と「九索」を、下家は「七索」と「五索」を切り出しており、ソーズはだいぶ安いような印象をうけると思います。(特にカン八索受けの部分は良さそう)
なので、このターツは捌かず残して置くようにして、手作りしていくことを心がけましょう。
このように、場の情報から山に残っていそうな牌を読むことは和了率を向上させるのにとても重要な要素となります。
③孤立牌の扱い(その1)
孤立牌の扱いには優先順位があります。
456 > 37 > 28 > 19 の順で優先順位が高くなります。
(ここでいう孤立牌は関連牌がない単独のもの)
それぞれ理由は下記のとおりです。
- 19→リャンメンターツができない。
- 28→リャンメンターツができる可能性があるが、それぞれ3を引いた時と7を引いた時のみ。
- 37→リャンメンターツができる可能性はそれぞれの周囲2牌(3:2 or 4、7:6 or 8)だが、赤5牌を引いた際にリャンメンターツにならない。
- 456→リャンメンターツができる可能性が高く、赤5牌をつかったメンツをつくりやすい。
よって、関連牌がない孤立牌同士で打牌に迷った際には456を残すように心がけましょう!
④孤立牌の扱い(その2)
下のような手牌の場合を考えてみます。
一見、「一索」を切っても「一筒」を切っても差がないように思えますが、これは絶対に「一筒」を切らないとダメです。キーワードは「リャンメンカンチャン」です!
それぞれ切った後に「三索」を引いた時の形を想像してみましょう。
切る牌 | 三索を引いた牌姿 |
---|---|
一索 | |
一筒 |
「一筒」切りをして「一索」を残した場合は【134556】とリャンメンカンチャンの形が残ります。なので「一筒」を切らないといけないんです!(←めちゃくちゃ重要です!)
同じような形は以下のようにたくさんあります。
- 【25667】
- 【36778】
- 【34458】
- 【45569】 など
一見、中ぶくれで充分強い形に見えますが、孤立牌を残すとさらに強い形になるので忘れないようにしましょう。
⑤孤立牌の扱い(その3)
こちらも、下のような手牌の場合を考えてみます。
こちらも「一筒」を切っても「一索」を切っても同じに見えますが、これは「一筒」を切りましょう。それぞれ「一筒」切り→「三索」引き、「一索」切り→「三筒」引きした時の形で差ができます。
「一筒」切り 「三索」引き | |
「一索」切り 「三筒」引き |
このように整理すると「一筒」切りの場合はリャンカンが残りますが、「一索」切りの場合は余剰牌が生まれます。リャンカンの形を逃さないために注意しましょう!
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は三麻が上手くなるコツについてご紹介させていただきました!しっかり覚えれば、ネット麻雀でもフリーでも三麻が強くなること間違いなしです!
ありがとうございました。