麻雀の役一覧になります。それぞれの役の名前、牌姿の例、成立する条件を記載しております。また、その役は門前(メンゼン)だと何翻なのか、鳴いたら何翻なのかをそれぞれ「メンゼン」と「鳴き」で記載しております。鳴いたら役が存在しないものに関しては「×」としております。ただし、ここでの「鳴き」はポン・チー・明カンのことを指し、暗カンは「鳴き」に含まずメンゼン扱いになります。
1翻役
麻雀において出現頻度が高いものが多いのでしっかり覚えておきましょう。
立直(リーチ)
メンゼン:1翻 鳴き:×
テンパイしている時に「リーチ」と宣言し、1000点棒を供託する。図では八筒を切ってリーチします。
一発(イッパツ)
メンゼン:1翻 鳴き:×
リーチ後、1巡以内(次の自分のツモを含む)にアガると成立します。ただし、アガリまでに鳴きがあると成立しません。
門前自摸(メンゼンツモ)
メンゼン:1翻 鳴き:×
ポン・チーなど、鳴かずに(メンゼンで)ツモアガると成立します。
断么九(タンヤオ)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
2~8の数牌だけで手牌を揃えると成立します。
平和(ピンフ)
メンゼン:1翻 鳴き:×
「4つのメンツが数字の並び(順子)で構成されている」「アタマ(雀頭)が役牌以外」「リャンメン待ちでアガる」の3つを満たすと成立します。
役牌(ヤクハイ)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
白發中、または場風・自風で同じ牌を3枚以上そろえると成立します。
一盃口(イーペーコー)
メンゼン:1翻 鳴き:×
同じ種類で同じ数字の並び(同じ種類の順子)を2組つくると成立します。
槍槓(チャンカン)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
他家が加カン(ポンしている牌にもう1枚追加)した牌でアガると成立します。ロンしかないため、「チャンカンロン」と言われることが多いです。
嶺上開花(リンシャンカイホー)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
カンをしてツモった牌でアガると成立します。
海底摸月(ハイテイ)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
最後の1牌(海底牌)でツモアガると成立します。ツモしかないため、「ハイテイツモ」と言われることが多いです。
河底撈魚(ホウテイ)
メンゼン:1翻 鳴き:1翻
最後の1牌(河底牌)でロンアガりすると成立します。ロンっしかないため、「ホウテイロン」と言われることが多いです。
2翻役
1翻役と比べて出現頻度は落ちますが、打点が高くなるため手組の段階でどんどん狙っていくものが多いです。ここから喰い下がり1翻になるものも出てきますので、しっかり確認しておきましょう。
ダブル立直(ダブルリーチ)
メンゼン:2翻 鳴き:×
最初の捨て牌でリーチをすると成立します。ただし、それまでに鳴きがあった場合は成立しません(鳴きのない1巡目に限ります)。図では第一打に八筒を切ってダブルリーチします。
七対子(チートイツ)
メンゼン:2翻 鳴き:×
同じ牌2枚(対子)が7組あると成立します。
対々和(トイトイ)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
4面子を刻子(同じ牌が3つ)や槓子(同じ牌4つを揃えてカンした面子)で揃えると成立します。
全帯(チャンタ)
メンゼン:2翻 鳴き:1翻(喰い下がり)
1・9に絡んだ牌と字牌の両方だけでアガると成立します。
混老頭(ホンロウトウ)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
1・9牌と字牌の両方だけでアガると成立します。役の形式上、必ずアガり形がトイトイ形か、チートイツ形になります。
三暗刻(サンアンコウ)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
同じ牌3つの面子(暗刻)や暗カンの槓子(自分で同じ牌4つをカンした面子)が合計3つでアガると成立します。明カンはカウントしません。暗刻が2つある状態から、シャボ待ちの場合はツモった場合のみ成立します。
三色同刻(サンショクドウコウ)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
マンズ ・ピンズ・ソーズで同じ牌3つの面子(刻子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)を揃えると成立します。
三色同順(サンショクドウジュン)
メンゼン:2翻 鳴き:1翻(喰い下がり)
マンズ ・ピンズ・ソーズで同じ連番の面子(順子)を揃えると成立します。
一気通貫(イッキツウカン)
メンゼン:2翻 鳴き:1翻(喰い下がり)
同じ種類の牌で123・456・789の順子(連番で揃えた面子)でアガると成立します。
小三元(ショウサンゲン)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
白・發・中のいずれか1つが雀頭で、他の2つが刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)でアガると成立します。
三槓子(サンカンツ)
メンゼン:2翻 鳴き:2翻
槓子(同じ牌4つをカンした面子)を合計3つ揃えると成立します。
3翻役
3翻役は合計3つあります。リャンペーコー以外は喰い下がり2翻になります。
混一色(ホンイツ)
メンゼン:3翻 鳴き:2翻(喰い下がり)
マンズ ・ピンズ・ソーズのいずれか1種類と字牌だけでアガると成立します。
純チャン(ジュンチャン)
メンゼン:3翻 鳴き:2翻(喰い下がり)
1・9に絡んだ牌だけでアガると成立します。
二盃口(リャンペーコー)
メンゼン:3翻 鳴き:×
一盃口(イーペーコー)が2つあると成立します。ただし、七対子(チートイツ)と複合はしません。
満貫
満貫になる役は1つのみです。
流し満貫
メンゼン:満貫 鳴き:満貫
流局した時点で自分の捨て牌が1・9・字牌のみだった場合に成立します。ただし、捨て牌が他家に鳴かれていた場合は成立しません。自分が鳴くのは問題ありません。
6翻役
6翻役はチンイツのみです。出現確率は0.8%と言われています。
清一色(チンイツ)
メンゼン:6翻 鳴き:5翻(喰い下がり)
マンズ ・ピンズ・ソーズのいずれか1種類だけでアガると成立します。
役満
正式名称は役満貫ですが、略されて役満と呼ばれることが多いです。点数が高い分、総じて作りにくい役です。
国士無双(コクシムソウ)
メンゼン:役満 鳴き:×
13種類の1・9・字牌すべてが1枚ずつと、プラス1・9・字牌のどれかが1枚で成立します。13種類の1・9・字牌すべてが1枚ずつであるテンパイ形の場合のみ、1・9・字牌のどれでもあがれる十三面待ちとなり、ダブル役満扱いとするルールもあります。(国士無双十三面待ち)
四暗刻(スーアンコウ)
メンゼン:役満 鳴き:×
同じ牌3つの面子(暗刻)や暗カンの槓子(自分で同じ牌4つをカンした面子)が合計4つでアガると成立します。明カンはカウントしません。暗刻が3つある状態から、シャボ待ちの場合はツモった場合のみ成立します。単騎待ちの場合、ダブル役満扱いとするルールもあります。(四暗刻単騎待ち)
大三元(ダイサンゲン)
メンゼン:役満 鳴き:役満
白・發・中すべてを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。
緑一色(リューイーソー)
メンゼン:役満 鳴き:役満
發とソーズの2・3・4・6・8のいずれかのみでアガると成立します。發を含めなければ成立しないルールもあります。
字一色(ツーイーソー)
メンゼン:役満 鳴き:役満
字牌のみでアガると成立します。
大四喜(ダイスーシー)
メンゼン:役満 鳴き:役満(ダブル役満)
東・南・西・北すべてを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。ダブル役満扱いとするルールもあります。
小四喜(ショウスーシー)
メンゼン:役満 鳴き:役満
東・南・西・北のいずれか1つが雀頭で、他の3つを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。
四槓子(スーカンツ)
メンゼン:役満 鳴き:役満
槓子(同じ牌4つをカンした面子)を4つ揃えると成立します。明カンでも暗カンでもOKです。
清老頭(チンロウトウ)
メンゼン:役満 鳴き:役満
1・9牌だけでアガると成立します。
九蓮宝燈(チューレンポートウ)
メンゼン:役満 鳴き:×
マンズ ・ピンズ・ソーズのいずれか1種類で、1・9が3つずつ、2~8が1つずつ、それに1~9のいずれか1つを加えた形でアガると成立します。雀頭のない純正なテンパイ形(図の五萬がない形)は1〜9のどれでもあがれる九面待ちとなり、ダブル役満扱いとするルールもあります。(純正九蓮宝燈)
天和(テンホー)
メンゼン:役満 鳴き:×
親が配牌でアガっていると成立します。
地和(チーホー)
メンゼン:役満 鳴き:×
鳴きのない1巡目に、子がツモアガりすると成立します。
人和(レンホー)
メンゼン:役満 鳴き:×
鳴きのない1巡目で、自分のツモ番までに他家の捨て牌でロンアガりすると成立します。