【三人麻雀】北の扱い方について解説します。

色んなフリー雀荘に行く人ならわかると思うのですが、お店によって北牌の扱い方が変わるせいで困ることって多くありませんか?そこで今回はルールと北牌の扱い方をまとめてみましたので、解説していきたいと思います。

一般的なルール

①「北」を抜きドラ

二筒三筒五筒赤五筒赤六筒一索二索七索八索九索東東白發  北北北

「北」を公開することで、嶺上牌から公開した枚数分ツモってくるルールです。また、「北」を公開するタイミングは自由です。
※ただし自分が鳴いた(ポンやカン)直後に抜くことはできません。

「北」は公開した枚数だけドラとなります。例えば、2枚公開したらドラドラとなります。
※ドラになるだけで、役にはなりませんので、「北」のみであがることはできません。

嶺上牌にはカン用4枚+北用4枚の合計8枚を残しておきます。

「北」は、河に切ることができず、自分が指定の役満を狙っていてもポンすることはできません。例えば、自分の手が下のような場合、四喜和を狙って「北」をポンしたいところですが、相手が「北」を抜いてもポンはできません。

二索三索四索五索赤東東東南西西西北北

このルールの特徴は、「北」を公開するタイミングが自由なため、役満を狙う時にはあえて抜かなかったりすることです。雀荘によりますが、基本的には国士・字一色・四喜和のみ手牌使用可能となっています。例えば、下のように「東」と「北」待ちの小四喜テンパイだとします。

三筒四筒五筒赤南南南西西西東東北北

「東」が河に切られたらもちろんロンあがりできますが、「北」が抜かれたときもあがることができます。では、相手が役満の気配の時に「北」を持ってきたらどうしたらいいでしょうか?

答えは、「北」をかかえたまま自分の手を殺すしかありません。国士・字一色・四喜和ともに、狙っている人がいましたら河にかなり特徴(赤牌などの中張牌がずらっと1順目に並びます)がでてきます。テンパイ気配の時は、「北」をかかえてしっかりおりましょう。

また、リーチ後に「北」を抜いても「一発」は付与されます。例えばリーチした後、一発で「北」を持ってきて、嶺上牌からまた「北」を持ってきて、さらに嶺上牌からまた「北」を持ってきてアガリ牌をツモると、「一発」と「ドラ3」がついてきます。

②「北」は全員共通の役牌(華牌を使用)

三筒四筒五筒赤二索三索四索五索赤五索赤七索八索  北北横北  裏裏

「北」はドラ扱いにはならず、「白」「発」「中」と同じように役牌として扱います。「北」を河に切ることができ、ポンももちろんできます。ポン、カンともに1役となります。

基本的にこのルールの場合は華牌と呼ばれるものを4枚加えて、それをドラ扱いにします。華牌は空気牌として扱い、配牌やツモで華牌が来たら、不要牌を捨てる前に華牌を鳴きの時と同様に公開します。そして、公開した華牌の数だけ嶺上牌からツモをします。アガった時に、1枚1翻として計算します(ドラと同じ扱いです)。

また、リーチ後に華牌を抜いても「一発」は付与されます。

華牌を使用する場合、5牌は全赤にしていることが多く、基本的に打点が高くなっています。例えば、下のように華牌を4枚抜いてる手ですが、ドラが10個ありますのでヤミでも三倍満が確定しています。

三筒四筒五筒赤五筒赤五筒赤二索三索五索赤五索赤五索赤北北北  裏裏裏裏

このルールの良いところは、北を手配で使うことができるので、役満の手を作るときなどがわかりやすくなります。というのも、例えば国士無双で「北」待ちの時に、相手が「北」を抜いた時にあがってもいいのか不安になったりしません。なんせ「北」を抜くルールではないからです。

華牌使用の雀荘では、このルールが一般的なので、初めてフリーに行ってもやりやすいですね。ちなみに華牌は雀荘によってオリジナルに作成されていることが多いです。

特殊なルール

❶「北」は全員共通の役牌(華牌を使用しない)

三筒四筒五筒赤二索三索四索五索赤五索赤七索八索  北北横北

プレイ人口の多い「セガNET麻雀 MJ」ではこのルールが採用されています。「北」は全員の役牌として扱い、華牌を採用しません。

抜きドラが存在しないため、比較的手が安くなります。

また、相手の手の高さがわかりにくくなるため、押し引きが少しだけ難しくなります。

❷「北」を抜きドラ(北を河に切れる)

二筒三筒五筒赤五筒赤六筒一索二索七索八索九索東東白發  北北

①の「北」を河に切れるバージョンです。リーチ者に対して、降りる牌がない時などにこの技を使います。ただ、基本的にはベタオリしていない限りは打点アップのために抜いた方が良いです。

「北」が河に切れるので、流し役満の達成率が高くなります。

❸「北」を抜きドラ(北は役満のみ使用可能)

一筒一筒北北  白白横白 發發横發 中中横中

基本的には国士・字一色・四喜和のみ「北」を手牌で使用していいのですが、役満であればなんでも「北」を使用していいルールがあります。例えば、配牌で下のような手がきたとします。

二筒二筒五筒赤五筒赤一索一索六索六索八索八索南南北

七対子の「北」単騎待ちですが、人和を役満扱いしているルールであれば、1順目に誰かが「北」を抜いた瞬間にアガルことができます。

❹「北」を抜きドラ(北4枚でカン扱い)

二筒三筒五筒赤五筒赤六筒一索二索七索八索九索東東白發  裏北北裏

①のルールに追加で、「北」を4つ抜いた場合にアンカン扱いにするルールです。その際、ドラはもちろん追加でめくります。

❺「北」を抜きドラとしても扱える

一筒二筒三筒四筒五筒赤六筒一索二索三索六索七索北北  北

「天鳳」ではこのルールを採用しています。「北」を抜かない場合は普通の字牌(オタ風)として扱われます。「北」を手のうちで使うことができ、河に切ることもできて、「北」が自由自在のイメージです。

「北」を抜いた人に対してロンあがりもできます。七対子で「北」待ちにするなどの技がありますので、抜く際には要注意です。

また「天鳳」では「北」を抜いてアガると「嶺上開花」も付与されるというルールになっておりますが、これはあまり一般的ではありません。

最後に

フリー雀荘はもちろん、友人などと三麻をする時は「北」の扱い方について、しっかりルールを決めてから行いましょう。「北」を抜いた人からロンあがりしても、そういうルールでないと後から言われてチョンボになっても寒いですしね。ちなみに筆者は昔、❸をくらったことがあり、喧嘩になりかけました(笑)

この記事を書いた人
だよし

三麻が得意だと思ってる麻雀ライター/天鳳8段/MJモバイルR2600〜/関西三麻学生大会優勝/三麻メンバー歴9年目/年間収支はプラスを7年継続中/ギャンブル依存症を現在治療中

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