三人麻雀(三麻)のルールと遊び方について解説いたします。普通麻雀といえば4人でプレイするものだと認識している方も多いですが、実際にはオンラインゲームや関西地方では三麻の方がプレイ人口が多いと言われているほど人気があるコンテンツです。
ルール・遊び方をこの記事でしっかりと確認し、三麻のおもしろさを知っていただければと思います!
基本のルール
3人で麻雀牌を組み合わせていき、最初にアガリの形にした人が点数をもらえ、最終的に1番多く点数を持っている人が勝ちとなるゲームです。四人麻雀であれば東家、南家、西家、北家の4つがありますが、3人になると北家がいなくなるため、三麻では北家がありません。
麻雀は通常34種136枚の牌が使われますが、三麻では27種108枚と少なくなっております。
麻雀牌の種類と組み合わせ
三麻では以下27種類の牌が4枚ずつの、合計108枚の牌を使用してプレイします。
萬子(マンズ):一・九
筒子(ピンズ):一〜九
索子(ソーズ):一〜九
字牌(ジハイ):トン・ナン・シャー・ぺー・ハク・ハツ・チュン
三麻はこの108枚の牌を使って、アガリを目指すゲームです。四人麻雀と同じく、アガリの基本形は「雀頭(ジャントウ)」といって全く同じ牌2枚を1組と、3枚1組の「面子(メンツ)」を4組作って完成させます。
雀頭とは
雀頭は、全く同じ牌2枚を組み合わせたものになります。
雀頭の例:
面子とは
面子には、全く同じ牌が3枚の「刻子(コーツ)」と、同じ種類(マンズ・ピンズ・ソーズ)の数字が順番に並んだ「順子(シュンツ)」の2種類があります。
刻子の例:
順子の例:
※九と一は繋がらないので【八九一】や【九一二】などの組み合わせは順子になりません。
アガリの形
麻雀のアガリの基本形は「雀頭(ジャントウ)」が1組と、「面子(メンツ)」が4組からなります。
アガリの例:
ただし、一部例外があり、七対子(チートイツ)と国士無双(コクシムソウ)というアガリの形もあります。七対子とは、対子(同じ牌2牌の組み合わせ)を7組そろえるアガリ役で、対子であれば字牌でも数牌(一〜九)でもかまいません。国士無双とは、13種類の一九字牌すべてが1枚ずつと、プラス一九字牌が1枚で成立します。
七対子の例:
国士無双の例:
このようにアガリの形によって、それぞれ役というものがつきます。難しい形を作るほど、役が大きくなる傾向があります。役は複合し、その翻数の合計によってアガった時に貰える点数が大きくなります。
三麻の役一覧
役とはアガリ形がある特定の牌やルールに従って構成されていることを指します。それぞれ、どういったアガリ形やアガリ方の時に役がつくのか、詳しくはこちらをご覧ください。
注意していただきたいのは、三麻ではマンズの二〜八がないため三色同順という役が存在しません。
役にはそれぞれ大きさがあり、一翻役、二翻役、三翻役…と難しい形になるほど増えていきます。役によっては、鳴いた場合に翻数が1つ落ちるものもございます。それに関しては赤字で示しております。また、ルールによっては採用されたりされなかったりする役(特殊役など)もございますので、それについては緑色で示しております。三麻で採用されている特殊役について、詳しくはこちらをご覧ください。
一翻役
立直(リーチ)・一発(イッパツ)・門前自摸(メンゼンツモ)・断幺九(タンヤオ)・平和(ピンフ)・一盃口(イーペイコー)・役牌(ヤクハイ)・海底撈月(ハイテイラオユエ)・河底撈魚(ホウテイラオユイ)・嶺上開花(リンシャンカイホー)・槍槓(チャンカン)
二翻役
一気通貫(イッキツウカン)・三暗刻(サンアンコー)・対々和(トイトイホー)・七対子(チートイツ)・全帯幺(チャンタ)・二重立直(ダブルリーチ)・小三元(ショウサンゲン)・混老頭(ホンロウトウ)・三色同刻(サンショクドウコー)・三槓子(サンカンツ)・三風(サンプウ)・三連刻(サンレンコー)
三翻役
混一色(ホンイツ)・純全帯幺(ジュンチャンタ)・二盃口(リャンペーコー)
六翻役
清一色(チンイツ)・小車輪(ショウシャリン)
役満
四暗刻(スーアンコー)・大三元(ダイサンゲン)・国士無双(コクシムソウ)・天和(テンホー)・地和(テンホー)・大四喜(ダイスーシー)・小四喜(ショウスーシー)・清老頭(チンロウトウ)・四槓子(スーカンツ)・字一色(ツーイーソー)・緑一色(リューイーソー)・九連宝燈(チューレンポウトオウ)・人和(レンホー)・大車輪(ダイシャリン)・萬混(マンホン)
鳴きについて
鳴くとは他家の捨牌をポン、チー、明カンなどして取得することで面子(メンツ)を揃えることです。この行為自体を副露(フーロ)、もしくは鳴き、喰う、晒す、叩く等と言い、他のプレイヤーが打牌した牌を取得して面子を完成させる行為となります。鳴いて作成した面子は場に晒し、他家に見せる決まりがあります。
ただし、三麻ではポンやカンはできますがチーができません。
北の扱い方について
三麻では「北」を抜きドラとして扱うことが多いです。「北」を公開することで、嶺上牌から公開した枚数分ツモってくるルールです。また、「北」を公開するタイミングは自由です。
「北」は公開した枚数だけドラとなります。例えば、2枚公開したらドラドラとなります。
三麻の北牌の扱い方はルールによって変わってくるため、詳しくはこちらをご覧ください。
ドラとは
ドラとはアガった際、1枚につき1翻が加算される牌の事です。ただし、役にはなりません。通常のドラは王牌(ワンパイ)のドラ表示牌に表示されている牌を基準に決まります。その他にも、赤ドラや裏ドラ、槓ドラ、カン裏があります。
三麻では5の牌を赤ドラとすることが多く、ルールによって何枚の5牌を赤ドラにするか変わってきますので、しっかりと確認しておきましょう。
三麻の点数表
参照:三麻の点数表
遊び方
麻雀では覚えることが多いので、強くなるには実際に人がプレイしてるのを見たり、ノーレートなどで遊びながら覚えていくことが最も近道となります。どういった感じで進行していくのか、しっかり確認しておきましょう。
1.席に着く
まずは席を決めていきます。リアル麻雀ではサイコロを振って着席する場所を決めたり、牌を使った席決めがあったりします。ただし、オンライン麻雀の場合は自動で着席していることになりますので、方法については省略させていただきます。
2.親を決める
麻雀は「東場(トンバ)」と呼ばれるものから始まります。席に着いたらまず最初の「親」になる人を決めます。これはサイコロを振って決めたりしますが、オンライン麻雀では省略されてランダムにスタートの親が決まってたりします。
「東場」の1回戦目を「東一局」と言います。3人で麻雀を行うので「三回戦」まであります。東場の東一局→東場の東二局→東場の東三局とゲームが進行していきます。
「親」以外は逆に「子」と呼ばれています。「親」は「子」よりも1.5倍の点数が貰える特権がありますので、親でアガルことが麻雀において大切です。
3.親が配牌から1枚切ってゲームスタート
三麻では最初に35,000点を所持し、「配牌(ハイパイ)」という13枚(親は14枚)の手牌が配られたら、親が14枚のうち最も要らない牌を切ってゲームスタートです。時計の反対周りで次の人が牌山から1枚ツモり(取ってくること)、要らない牌を1枚切ります。これを繰り返し、誰かがアガルか牌山がなくなると、その局が終了します。
4.次の局へ
局が終了したら、次の局へいきます。親は基本的に1局毎に右側の人に移って行きますが、親自身があがった時と、流局(誰もあがらなかった局)時に親が「聴牌(テンパイ)」といってあと1枚であがれる状態になっていれば、同じ人の親が続きます。3人全員、親が終わったところで「東場」が終了し東風戦(トンプウセン)だとここでゲームが終了します。東南戦の場合は「南場」という後半戦に入り、親がまた1周したらゲーム終了です。
また、誰かの持ち点が0点未満になると、その時点でゲーム終了となります。
5.精算
ゲーム終了時に、自分の所持している点数と順位から、レートに応じて精算を行います。麻雀の精算方法について、詳しくはこちらをご覧ください。