三人麻雀では、攻撃力は非常に大切ですが、守備力がなければ大きく負けがこむことが多くなってしまいます。では、三麻の強い人の守備の傾向はどんな風になっているのでしょうか。そちらを解説していきます。
振り込みの傾向
振り込み率は、強い人と弱い人とで大きく差がついています。強い人ほど振り込み率が低いのはもちろんですが、だいたい14%くらいと言われています。弱い人は20%くらいで、6%の差があります。三人麻雀では四人麻雀と比べて、高い手が多いので、振り込みの回避は非常に重要であります。
また、強い人ほど、振り込み飜や振り込み点が低くなってきます。つまり、高い手には打ち込まない傾向にあります。強い人はやはり、相手の手をよく読むことができるので、どれほどの手でテンパっているのかなどを予測できるのです。鳴いている相手への振り込み率は、強い人も弱い人もあまり差がありませんが、リーチ相手への振り込み率は強い人ほど低くなっています。リーチ相手でもおかまいなしに手を進めていくような人が麻雀で負けるのです。リーチは一発や裏ドラがあるので、自分の手が遅かったり安ければ、ベタオリしていきましょう。リーチが入った時の打ち方で、麻雀の実力が左右されると言われているくらい重要です。
おもしろいデータがありまして、強い人ほど2副露、3副露しても、高い防御力を見せています。弱い人は(鳴いているから守備力もないし)みたいな考えで、リーチ相手にもつっかかっていきます。それではいけません。自分の牌が少なくても、手の高そうな相手がリーチしてきたら、しっかりオリてみましょう。オリ打ちで振り込んだ時のショックは大きいですが、長い目で見ればそれが正解なのです。例えば、下のような手牌から、花牌が見えてて手が高そうな相手からリーチが入ったとします。基本的に手が安いこの手では、などいかずにやでオリ打ちするのです。
相手の河
自分の手 鳴
麻雀において、テンパイしてない限りは振りこまないというのが、理想的な姿勢です。リャンシャン以下で振り込んでしまったときは、反省してください。熱くなってなんでもいっちゃてませんか?それでは麻雀は強くなりません。
振り込んだ牌の種類
三人麻雀の強い人ほど、数牌のスジ牌、ワンチャンスやノーチャンスの牌、裏スジ牌、またぎスジ牌、ドラやドラスジ牌で振り込む確率が少ないデータがあります。しかし、それ以外の無スジ牌での振り込み率は弱い人とあまり変わりはありません。つまりどういうことかと言いますと、強い人ほど裏スジ牌などを警戒しており、振り込みが減っているのです。弱い人ほど、やはりそこらの知識がないので、相手がなどの牌でリーチしてきたにも関わらず、平気でなどを切るのです。ただ、裏スジやまたぎスジは危険であると言われていますが、相手の捨牌から危険牌読みをするのは、気持ち程度で大丈夫です。やはり現物より安全な牌なんてないのです。降りるか降りないかの2択なんですから、変に回り道するくらいなら、どんどん押していいと思っています。
また、振り込んだ牌の種類で、もうひとつ大事なデータがあります。強い人ほど初牌の字牌での振り込み率が少ないことです。強い人ほどシビアに麻雀をしている証拠です。安全そうだからって、リーチ者相手に1枚目の字牌を切ることは少なくしましょう。
食い逃げ戦法
テンパイ率は強い人ほど高いのはもちろんですが、おもしろいデータが、流局時テンパイ率は強い人ほど低いです。つまり、早く数多くテンパイしてアガリに結びつけつつも、間に合わないと判断したときにはオリに回るのです。そのオリに回る判断力が麻雀において、非常に重要です。早くテンパイしてアガリにかけ、アガリが無理と見たら一転して守りに回る「食い逃げ戦法」を駆使すれば、どんどん麻雀が強くなります。
テンパイ者に対する打牌では、強い人ほど現物を切る割合が多いです。間に合わないと判断したら、中抜きも平気でできるようになりましょう。
中抜きとはのを切ることです。
オリるときはしっかり現物を切ってオリることもでき、牌効率を駆使して、どんどんアガることもできる、フットワークのいい「食い逃げ戦法」をマスターしましょう。
安全牌を残して戦う
三麻は守備力が大事なので、アガる気がそれほどない時や、巡目が中盤以降で相手からリーチが入りそうな時などに、自分のテンパイ速度は落ちるがあえて字牌を残して戦うという方法があります。こちら詳しくは「三人麻雀は字牌などの安全牌を残して戦うのがポイント」で説明してありますので、しっかりマスターしてください。
例えば下のような手の形があったとします。
リャンメンが2つのイーシャンテンで、安全度の高い字牌を1枚抱えている。ここでを引いた時にという形で持って安全牌のを切ればアガリ率は高くなりそうだが、放銃率も上がる。ましてや、もう一度を引いてテンパイしてもドラのを切ることになり、手が安いし放銃した時にダメージが大きくなる。それを避けるためにあえて上の手の形に構えるのである。
こういった戦法があり、よりいっそう守備力があがります。攻撃ばかり考えて、なんでもかんでも牌効率通りに麻雀をしていても強くはなりません。
ありがとうございました。