麻雀において、一般的に採用されている役満は全部で12種類ありますが、その中で最も出やすいと言われている四暗刻(スーアンコー)でさえ、出現確率は0.04%と言われています。今回は全12種類の役満を出現確率の低い順にランキングにして紹介していきます。
第12位 四暗刻(スーアンコー)
鳴き:×
出現確率:0.042%
同じ牌3つの面子(暗刻)や暗カンの槓子(自分で同じ牌4つをカンした面子)が合計4つでアガると成立します。明カンはカウントしません。暗刻が3つある状態から、シャボ待ちの場合はツモった場合のみ成立します。単騎待ちの場合、ダブル役満扱いとするルールもあります。(四暗刻単騎待ち)
役満の中では最も出現率の高い役満で、初めてアガった役満が四暗刻(スーアンコー)という方も多いはずです。
第11位 国士無双(コクシムソウ)
鳴き:×
出現確率:0.037%
13種類の1・9・字牌すべてが1枚ずつと、プラス1・9・字牌のどれかが1枚で成立します。13種類の1・9・字牌すべてが1枚ずつであるテンパイ形の場合のみ、1・9・字牌のどれでもあがれる十三面待ちとなり、ダブル役満扱いとするルールもあります。(国士無双十三面待ち)
四暗刻(スーアンコー)より低い確率となっておりますが、実際には同じくらい目にする機会があります。役満の中では格別に覚えやすく作りやすいため、麻雀初心者に人気の役満です。
第10位 大三元(ダイサンゲン)
鳴いてもOK
出現確率:0.033%
白・發・中すべてを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。
国士無双(コクシムソウ)とほぼ同じ出現率となっており、三種類の牌だけで役満を確定できるので、役満の中でも作りやすい部類になります。しかし、鳴きで作りやすいだけに副露(フーロ)状況で他家からもわかりやすいため、三元牌の最後の1種類を鳴けなかったり、出アガりしにくいというデメリットもあります。
第9位 小四喜(ショウスーシー)
鳴いてもOK
出現確率:0.011%
東・南・西・北のいずれか1つが雀頭で、他の3つを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。
アガり形の14牌のうち、11牌を風牌で揃えなければならないため、三元牌が9牌で成立する大三元よりも成立条件が難しい役満です。また、風牌は自風でも場風でもないオタ風の牌はすぐ切られてしまうため、配牌である程度揃ってる必要もあります。ほぼ鳴き必須の役満と言えるでしょう。
第8位 字一色(ツーイーソー)
鳴いてもOK
出現確率:0.005%
字牌のみでアガると成立します。
大三元や小四喜と複合させて、ダブル役満を狙うことも多い役満です。風牌と三元牌の全7種類28枚のうち、半分にあたる14枚を1人で使うため、成立条件がかなり難しいです。ちなみに七対子の形でも、こちらの役満は成立します。
第7位 緑一色(リューイーソー)
鳴いてもOK
出現確率:0.002%
發とソーズの2・3・4・6・8のいずれかのみでアガると成立します。發を含めなければ成立しないルールもあります。
緑一色はその名の通り、緑色の牌だけを使用します。具体的にはソーズの中で赤い色が含まれていない牌+發の計6種24牌が有効牌で、字一色よりも少ない総数となっております。
第6位 清老頭(チンロウトウ)
鳴いてもOK
出現確率:0.001%
1・9牌だけでアガると成立します。
2翻役に1・9・字牌だけで面子を作る混老頭(ホンロウトウ)がありますが、さらにそこから字牌を除く必要がある役満です。マンズ ・ピンズ・ソーズの1・9牌だけを使用するため、有効牌の総数は緑一色と同じ6種24牌となっております。
第5位 九蓮宝燈(チューレンポートウ)
鳴き:×
出現確率:0.0009%
マンズ ・ピンズ・ソーズのいずれか1種類で、1・9が3つずつ、2~8が1つずつ、それに1~9のいずれか1つを加えた形でアガると成立します。雀頭のない純正なテンパイ形(図の五萬がない形)は1〜9のどれでもあがれる九面待ちとなり、ダブル役満扱いとするルールもあります。(純正九蓮宝燈)
メンゼン限定の役ということもあり出現確率が低く、アガったら死ぬとも言われている役満です。日本プロ麻雀連盟の初代会長である小島武夫プロがモンド杯でアガったことでも有名です。
第4位 地和(チーホー)
鳴き:×
出現確率:0.0008%
鳴きのない1巡目に、子がツモアガりすると成立します。
1局中に子1人につき1度しかチャンスがなく、完全に運任せの役満となっています。自分の第1ツモまでに鳴きが1回でも入ってしまうと成立しません。(自分の第1ツモで暗カンしてリンシャンからツモってきても成立しません)
第3位 大四喜(ダイスーシー)
鳴いてもOK
出現確率:0.0005%
東・南・西・北すべてを刻子(同じ牌3つの面子)や槓子(同じ牌4つをカンした面子)で揃えると成立します。ダブル役満扱いとするルールもあります。
小四喜(ショウスーシー)から、さらにもう1枚の風牌が必要となるため、かなり出現確率が低く、全役満の中で第3位となりました。こちらも、ほぼ鳴きは必須と言えるでしょう。
第2位 天和(テンホー)
鳴き:×
出現確率:0.0003%
親が配牌でアガっていると成立します。
条件的にはほぼ地和と同じですが、地和が子限定の役満であるのに対して、天和は親だけがアガれる役満です。麻雀打ちでも、人生で1回アガれるかどうかといった確率です。
第1位 四槓子(スーカンツ)
鳴いてもOK
出現確率:0.0002%
槓子(同じ牌4つをカンした面子)を4つ揃えると成立します。明カンでも暗カンでもOKです。
4つのカンが必要なため、その性質上テンパイは必ず裸単騎となります。牌種の制限はないですが、最低でも同じ牌3枚は自力でツモらなけレバならず、全てカンしなければいけないので、まずテンパイすることすら現実的ではありません。アガったこともなければ、アガった話も聞かない、まさに幻の役満と言えるでしょう。同じ役満なのに四暗刻の200倍出にくいとされています。
まとめ
今回は役満の出現確率をランキング形式で紹介しました。それぞれの役満の出現確率と順位をまとめると以下のようになります。
順位 | 役満 | 出現確率 |
---|---|---|
1位 | 四槓子(スーカンツ) | 0.0002% |
2位 | 天和(テンホー) | 0.0003% |
3位 | 大四喜(ダイスーシー) | 0.0005% |
4位 | 地和(チーホー) | 0.0008% |
5位 | 九蓮宝燈(チューレンポートウ) | 0.0009% |
6位 | 清老頭(チンロウトウ) | 0.001% |
7位 | 緑一色(リューイーソー) | 0.002% |
8位 | 字一色(ツーイーソー) | 0.005% |
9位 | 小四喜(ショウスーシー) | 0.011% |
10位 | 大三元(ダイサンゲン) | 0.033% |
11位 | 国士無双(コクシムソウ) | 0.037% |
12位 | 四暗刻(スーアンコー) | 0.042% |
皆さんは、今までにいくつの役満をアガったことがあったでしょうか?
もし、四槓子(スーカンツ)をアガったことがある方がいましたら、実はそれは奇跡が起こっていたのだと思っていただいても過言ではありませんよ。
ありがとうございました。